ポルティチからヴェスヴィオ山を望む

作品名(欧文)Vesuvius from the Myrtle Plantation at Sir William Hamilton's Villa at Portici / Vesuvius from the Myrtle Plantation at Sir William Hamilton's Villa at Portici
作者ジョン・ロバート・カズンズ
受入番号1212
枝番号0
分類番号W-038
員数1
寸法(cm)30.5×45.1
材質紙、水彩・鉛筆
材質英文Watercolor, pencil on paper
制作年(西暦)1782
受入年度(西暦)1999
受入年度(和暦)H11
受入方法購入
キーワード風景、西洋
解説父アレクザンダーの手ほどきをうけた英国の風景画家。後のターナーやコンスタブルらに影響を与え、特にコンスタブルからは、「かつて風景画を描いた画家の中で史上最高の天才であり、彼は詩そのものでさえある」と絶賛された。
カズンズは、グランド・ツアーを2度経験する機会に恵まれた。父の友人で、コレクターで文筆家として知られるウィリアム・ベックフォード卿に随行した2度目の旅行は、スケッチブック7冊の成果を生み出した。日付や場所など画家自身のメモを伴うスケッチブックの2冊目には、1782年7月から9月まで滞在した、ナポリ近郊ポルティチにあるウィリアム・ハミルトン卿のヴィラ近辺の風景スケッチが含まれている。このスケッチを元に、本作を含む3点の水彩画が制作された。ベックフォードがポルティチの風景に感銘を受けたことを2通の書簡に記していることから、恐らくはこれらの作品の主題選定に関与していたことをうかがわせる。
手前にナポリの広大で乾いた平原、遠景に煙たなびくヴェスヴィオ山の雄姿、そして画面上半分を占める空と雲という素朴な風景を、基本色として常用した青灰色の微妙な色調と濃淡で表現した本作には、南イタリア特有の大気と光が満ちている。

2019年『古代への情熱―18世紀イタリア・考古学と芸術の出会い』、p. 168

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