アルベール=エルネスト・カリエ=ベルーズ

作者名欧文Albert-Ernest CARRIER-BELLEUSE
生没年1824 - 1887

略歴・解説

若きロダンの師として知られる19世紀フランスの彫刻家。アニジー=ル=シャトーに生まれ、彫刻家ボーシュリの徒弟となる。1840年にダヴィツド・ダンジェの助力を得て、短期間ながらパリのエコール・デ・ボザールに学ぶ。作家活動が注目されるようになった1850年から英国に5年ほど滞在し、ミントン磁器工場でデザインの仕事に携わる。1857年からサロンに大型の彫刻を出品するようになり、出世作となった《バッカスの巫女》は、チュイルリーの庭園に置くためにナポレオン三世こよって購入された。彼はまた歴史上の人物のブロンズ肖像彫刻を得意とし、《ミケランジェロ》や《ラファエッロ》などをのこしている。 1861年には《女王万歳》によってサロンで三等賞を受賞し、その名を広く知られるようになる。セーヴル磁器工場にも関与していた彼は、1876年に美術監督に就任している。装飾美術の仕事に関かっていたことから、モニュメンタルな彫刻を縮小する技術にすぐれ、大理石、テラコッタ、ブロンズ、石膏、陶器など扱った素材も幅広い。セーヴルで没。

1994年『ロダン館』、p. 178

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