ジャン・バルボー

作者名欧文Jean BARBAULT
生没年1718 - 1762

略歴・解説

シャン・バルボーは、ローマで活躍したフランスの画家、版画家。1745 年のローマ賞コンクールに参加するが受賞できず、自費で1747年の早い時期にローマに到着したと思われる。ローマのフランス・アカデミー館長シャン=フランソワ・ド・トロワの知遇を得てアカデミー寄宿生となり、またジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ等のサークルと交流し、影響を受ける。しかし、トロワの跡を継いだ新館長シャルル=ジョゼフ・ナトワールには好意を持たれず、また金銭的な問題などから、アカデミーを退去する。ピラネージらが参加した『古今当代のさまざまなローマの景観』(1745年刊、1752年再刊)、またピラネージの『ローマの古代遺跡』(1756年刊)の数葉を手がける。1762年、ローマで没。
没後、『当代ローマの最も美しい建造物』(1763年)、『イタリアの古代のさまざまなモニュメント集』(1770年)、『古代のモニュメントあるいはエジプト、ギリシア、ローマ、エトルスクの浮彫および断片の古代のコレクション選』(1783年)が、何れもブシャール・エ・グラヴィエより出版された。代表作《世界の四地方のマスカレード》(ブザンソン美術・考古学博物館)のほか、廃墟を描いた風景画への再評価が近年高まる。

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