池大雅

作者名よみいけのたいが
作者名欧文IKE no Taiga
生没年1723 - 1776(享保8 - 安永5)

略歴・解説

江戸時代中期に活躍した関西の南画家、書家。
姓は池野、名は勤(きん)、のちに無名(ありな)。字は貸成(かせい)・公敏(こうびん)。号は大雅のほか、九霞山樵・三岳道者など多数。京都の銀座役人・池野嘉左衛門の子として生まれる。
幼少期より才能を発揮し、元文2(1737)年、15歳で扇屋を開いたと伝えられる。
『八種画譜』や『芥子園画伝』を利用して描いた扇絵の販売と篆刻を行い、中国の木版画譜を通して文人画を学ぶ。
萬福寺の黄檗僧や初期南画家の柳沢洪園(1704 - 58)、祇園南海(1676 – 1751)との交流により、文人画への理解を深める。
日本の伝統的な諸派の作品や西洋画の表現をも取り入れ、伸びやかな筆線と明快な彩色、奥深い空間表現を特徴とする画風を確立し、南画の大成者となった。
当館には、大雅40代の代表作《蘭亭曲水・龍山勝会図屏風》がある。

2017年『美しき庭園画の世界―江戸絵画にみる現実の理想郷』、p. 216に加筆修正。

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