クロード・モネ

作者名欧文Claude MONET
生没年1840 - 1926

略歴・解説

パリの食料雑貨商の家に生まれるが、すぐに家族でセーヌ河畔の町ル・アーヴルに移る。同地でデッサンの教育を受け、カリカチュア作家として生計を立てていた。ブータンに勧められ、外光のもとで制作するようになったモネは、本格的に画家の道に進むためにパリに出る。アカデミー・シュイス、続いてグレールのアトリエに通い、そこでピサロやルノワール、シスレー、バジルなど後の印象派の画家たちと出会い、交流を深める。1865年に初めてサロンに出品するが周囲の無理解と経済的困窮の中で苦悩の日々を送る。普仏戦争の間、単身ロンドンへ渡り、同地で画商デュラン=リュエルに出会ったこと、コンスタブルをはじめとしたイギリス絵画に接したことが、その後の画業に影響したと考えられる。オランダを経由しフランスに戻るが、その後はパリではなく、アルジャントゥイユやジヴェルニーなどセーヌ河畔の田舎町に制作の拠点を置くようになる。
うつろいやすい光や大気とそこに包まれた事物の描写を徹底して追求し、1874年に始まる印象派展開催に貢献するなど、印象派の中で中心的役割を果たし、1880年代以降には《エプト川の並木》《積み藁》《睡蓮》など重要な連作を次々と制作した。

1991年『MUSEUM SELECTION 静岡県立美術館コレクション選110選』、p. 167

この作者の資料一覧[全1件]

件ずつ表示

PageTop