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ルーアンのセーヌ川
作品名(欧文) | The Seine at Rouen / La Seine à Rouen |
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作者 | クロード・モネ |
種別 | 油彩画 |
受入番号 | 732 |
枝番号 | 0 |
分類番号 | O-061 |
員数 | 1 |
形状 | 額装 |
寸法(cm) | 49.2×76.2 |
材質 | キャンヴァス、油彩 |
材質英文 | Oil on canvas |
制作年(西暦) | 1872 |
記銘、年紀 | (右下)Claude Monet |
受入年度(西暦) | 1984 |
受入年度(和暦) | S59 |
受入方法 | 購入 |
キーワード | 風景、西洋 |
解説 | 普仏戦争を避けて滞在していたイギリスからオランダを経由して帰ったモネは、1871年12月よりセーヌ河畔の町、アルジャントゥイユに居を構えた。同時期にル・アーブルやルーアンなど近隣の風景を描いている。 ルーアンはル・アーブルとパリのちょうど中間に位置し、パリの外港として発展した町である。ここで船から下ろされた荷物が陸路パリまで送られ、パリの市場を豊かに満たしていたのである。本作には一隻の帆船から荷物が運び出される情景が描かれており、当時の活気ある港の様子を伝えている。帆船の背後には、家々の間に大聖堂の尖塔がそびえ、右方にはサント・カトリーヌのなだらかな丘を望むことができる。この大聖堂については後年、モネがそのファザードを連作にしている。 明るい色調の絵具を薄く塗った空や水には、多くの塗り残しが見られ、自由な筆触とともに画面上に新鮮な効果を与えている。本作が制作された1872年は、第一回印象派展出品作で「印象派」の命名のもととなった《印象、日の出》が制作された年と重なり、これらの作品からは印象派確立期の革新的な息吹きを感じとることができる。 1996年『静岡県立美術館コレクション選』、p. 28 |