岸駒

作者名よみがんく
作者名欧文Ganku
生没年1749 - 1839(寛延2 - 天保10)

略歴・解説

京都を中心に活躍した江戸時代後期の画家。越中または加賀の出身とされ、上京後まもなく有栖川家に仕えた。後に従五位下、越前守を拝領し、御所や公家とのつながりが深い。はじめ沈南蘋(しんなんぴん)に私淑して写実味の強い作品を残したが、やがて小刻みに震えるような運筆を多用した独自の作風に到る。虎の絵を得意としたことでも有名。当時全盛を誇った円山四条派と並び、京都画壇に大きな位置を占めた。清水庵原の文人画家、山梨鶴山・神戸麗山・柴田泰山に影響を与えた岸派の祖として静岡ともつながる。

2005年『若冲と京の画家たち 収蔵品図録』、p. 102 に加筆修正

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