略歴

パリに生まれる。ナント出身の画家・美術批評家である父シャルル＝オリヴィエ・メルソンの影響を受けた。装飾美術学校でシャスヴァンの授業を聴講し、1864年にはパリの国立美術学校でピルスのアトリエに入る。1867年に古代から着想を得た作品でサロンに初出品。1869年にはローマ賞１等を獲得、ヴィラ・メディチに数年間滞在した。サロンで成功をもたらした歴史画や宗教的な主題の絵に加え、パリにおいて、個人の邸宅や最高裁、ソルボンヌ、オペラ＝コミック座、市庁舎など公的な装飾を数多く手がけると同時に、絨毯やデザイン制作にも従事した。1892年に美術アカデミーの会員に選ばれ、1894年には国立美術学校の教授に任命された。パリで没す。死の翌年には国立美術学校で大回顧展が開催された。