土埋木(どまいぼく)

資料番号209902
資料名(ヨミ)ドマイボク(ドマイボク)
大分類美術
中分類絵画
小分類洋画
作家大石 博
解説大きく配置された二つの木材は、素材がもつ量感と強さから即物的になりそうであるが、そうさせないのは、断面の直線と呼応し、さらには、有機的な木材と無機質な鉄が視覚的重量感において相殺しあい、バランスを保っているためである。
 しかし、本作品は、もの派的な素材の緊張感や調和にとどまらない。二つの木材の曲線とその構成から画面に大きなリズムを作っている。そのリズムの動的エネルギーが包括するように、視覚的調和を色彩や物質的構成により作りだしている。金属の角が導く斜めの動線の先には、T字の金属を置き、過剰なラインを中和している。
 このように、絶妙に計算された画面から、観る者は物の存在感に圧倒されながら、視覚的仕掛けにより動的エネルギーに導かれ、作品と対話をする。大石 博は、全ての作品において語ることをしなかった。それは、作品と直接、対話を望んでいたためであったのだろう。

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