BUS STOP(まる、さんかく、しかく)
| 資料番号 | 209901 |
|---|---|
| 資料名(ヨミ) | バスストップ マル サンカク シカク |
| 大分類 | 美術 |
| 中分類 | 絵画 |
| 小分類 | 洋画 |
| 作家 | 大石 博 |
| 解説 | 「2011年1月より『BUS STOP』(まる、さんかく、しかく)シリーズを始める」と、小作品の裏面に記載がある。作品は、シリーズとして展開しているが、1999年に制作した壁面に、○△□が使われていることから、シリーズを作る以前より思考が温められていたことがわかる。本作品に関しても作家は語っておらず、一貫して観る者に自由に解釈し、作品と対話してもらうことを楽しんでいた。 シリーズ作品の中に、フォボナッチ数列から導きだされた螺旋とそれをベースに○△□が形成されていることがわかる。ファボナッチ数列は、自然界や人体において、その成長パターンに深い関係がある。これを単に絵画的美の調和と捉えず、人を示唆していると仮定するとどうだろうか。画面に大きく配置された三角形は、右上から斜めに入る線によって重心を左に動きそうだが、左下の角度は、それを受けとめており、外からのチカラに屈していない。四角形には、切込みがあり、作品がオブジェであることを刻みつけているようだ。 作家は生前、絵画的イリュージョンを否定することを語っていた。リアルに存在する「もの」であることで、観る者は、思考と現実の狭間を行き来させられる。○はスピーカーが描かれている。作品のイデオロギーが包括され、スピーカーから放出されているかのようだ。視覚から生まれる感覚的なエネルギーを音 に変えられるとしたらどんな音である。作品を観て、聞き耳をたてたとしたら、作品と鑑賞者の間に対話が成立したことになる。 作家の本意は、もう解らない。だからこそ、この作品は対話しつづけることができる。作家は知的でユーモアのある人だった。観る者とのいろいろな対話を楽しんでいるに違いない。 |