三つの水平線

資料番号209900
資料名(ヨミ)ミッツノスイヘイセン
大分類美術
中分類絵画
小分類洋画
作家大石 博
解説作品がこの形になるまで、出品して手元に戻ってくるたびに、以前の面影を少し感じることができるくらい手を加え、作品を展開させていった。未完だからではない。完結したので、その場に固執することなく、次の景色をそこから導きだしていたのである。
 本作品を制作したアトリエからは、海が見え、とても気に入っていた。よく魚釣りに出かけ、海や魚の作品も多く手掛けた。海を愛し、車で移動する時にも海岸に寄り、よく海を眺めていた。この作品のタイトルにある三つの水平線がどこの水平線であるかは問題ではない。この海はきっと、作家として追い求めていた海の形だったのではないだろうか。観ていると、波の音、光、風が自分の体感した事象を想起させ、作品と心が繋がった感覚が心地よい。
 大石 博は抽象画家であるとともに、リアリティを追求した真の具象画家でもあった。

PageTop