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掻落鳥文鉢

ふりがなかきおとしとりもんはち
管理番号陶358-2788
地域イラン
時代イスラーム時代中期
年代12世紀
素材陶器
大きさ径 16.5 cm
解説底部から口縁にかけて比較的なだらかに立ち上がる器形の鉢で、内面に紫釉、外面に緑釉がかけわたされている。胎土は、イランの前期イスラーム陶器に特徴的な赤褐色で、内外面ともに白色スリップ(泥漿)でおおい、文様を削り出した後に施釉している。このくぼみに紫釉がたまることで、文様を浮き立つのだ。こうした掻き落としの技法は11〜12世紀頃のイランで盛行した。本作のミコミには、4単位の鳥文とその隙間を充填する蔓草文が刻まれている。この鳥は猛禽類のようだが、連珠の頸飾や腰帯状の刻線装飾からは擬人化された様子もうかがえる。さらによく見ると、1羽だけ翼まで蔓草となっている。
分類陶器
キーワード白 しろ, 緑 みどり, 茶 ちゃ
やわらかい, シンプル, かっこいい
西アジア, イラン
イスラーム時代, イスラーム時代中期
粘土, 陶器
容器, 鉢・碗, 台・足付容器, 台
植物, 葉・蔓草, 生き物, 鳥, 猛禽類, ワシ・タカ
資料ID3474

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