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浮出切子舟形坏

ふりがなうきだしきりこふながたはい
管理番号ガ419-2095
地域イラン
時代サーサーン朝時代後期
年代6世紀
素材ガラス
大きさ
解説淡緑色透明ガラスを型吹きした舟形杯。口縁は研磨されている。器壁の厚い舟形杯から口縁を取り囲むように12個、杯の長軸上に3個の楕円系浮出切子が配され、やや大きく削り出された中央の1つを高台としている。折損した浮出切子1つが修復されているが、器面の風化は少ない。ササン朝ガラスの舟形杯は極めて珍しく、本作以外には出光美術館、個人蔵が知られているのみである。メソポタミア北部やイラン南西部などササン朝の中心部での出土が報告される金属製舟形杯をガラスで模したものと考えられるが、金属器には不可能な立体的造形にカット技術を熟知したササン朝のガラス工人ならではの美意識を垣間見ることができる。
分類ガラス容器
キーワード緑 みどり、透明 とうめい
きれい
西アジア、イラン
ガラス
容器、杯、舟形、容器、台・足付容器、台
文様、円・楕円

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