出産・産後のお祝い

大分類5章 行事と食
中分類風俗習慣(人生儀礼)
解説出産した日には、母子ともに健康であることが確認できたら親戚や近所にもお知らせしてお祝いをする慣習がありました。ウバギーメー(産飯。白米飯か小豆飯)を炊き、にぎり飯にして仏前に供え、祖先へ出産の無事を報告しました。産婦の実家へも同じくお供えをします。夜は親戚が集まり、ウバギーメーとムジヌ汁(タームジ汁)、豚肉、ダイコン、コンブの汁、豆腐汁、ソウメン汁のどれかで祝います。
産後のお祝いは4日目、10日目、20日目などにもあります。中でも出産7日目には「マンサンスージ(満産祝)」といって、親戚、村落の人々が集まり庭に敷物を敷いてにぎやかにお祝いをしました。料理は豆腐、ヤマイモ、コンブ、ダイコンなどの煮付などで、ヤンバル(沖縄島北部)ではニガナの和え物、宮古ではモーアーサ(ジュズモ)の和え物がつきものとされてきました。
誕生9ヶ月目を「ククヌカン」といって、首里では赤飯とテビチの汁(大煮〈豚肉、豆腐、野菜の煮付〉などの肉汁)と最中菓子が祝い客にふるまわれました。

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