面取小杯

写真提供先:那覇市壷屋博物館

煎茶碗

大分類4章 おたのしみとおもてなし
中分類食器(飲む・注ぐ)
解説琉球王国では中国式の煎茶と日本式の茶の湯(抹茶)が両方盛んに行なわれていました。煎茶では風味と共に色合いを楽しむために白い磁器を用います。このため琉球でも景徳鎮などの磁器製の煎茶碗が珍重されました。一方で壺屋焼の煎茶碗も作られていました。赤土の胎土(たいど)に白化粧(しろげしょう)の釉薬を施し、側面を多面体に作る面取り技法で仕上げた小振りの茶碗が現存しています。白化粧の壺屋焼の温かみのある乳白色の茶碗で飲む煎茶も中々の味わいだったことでしょう。

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