ルクジュー

写真提供先:(一財)沖縄美ら島財団

正月

大分類5章 行事と食
中分類風俗習慣(年中行事)
解説旧暦1月1日2日。県外のように特別な正月料理を作る風習はありませんでした。仏壇などへの供え物として、ウブカー(産井)から汲んだ若水で淹れたお茶やウチャヌク(小さい餅)、ハナグミ(花米)、炭と昆布を供えていました。年始回りをします。
正月の料理は庶民の場合、「トゥシヌユルー(年の夜)」(大晦日)の残り物で雑炊をつくり仏壇に供えていたようです。
首里の格式を重んじる家では「四ツ献(ユチグン)」の料理が作られました。また御殿・殿内では家長からルクジュー2切とヤマモモの塩漬けを4~5個もらって「ムム(百)とイチマディン、ルクジュー(六十)カサニリバ、ムムハタチ」とうたって長寿を祈る慣わしがあったようですが、ここではヤマモモと数字の「百」はどちらも方言で「ムム」と言い、豆腐の加工品であるルクジューと数字の「六十」の方言読みが同じため、「100歳、60年重ねて120歳まで長生きできるように」と祈りを込めていたようです。

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