写真提供先:(一財)沖縄美ら島財団

オオムギ

名称かなおおむぎ
方言名ウフムジ
大分類2章 食べてきたもの
中分類食材(穀類)
解説中央アジア原産で、世界でもっとも古くから栽培されていた作物の一つです。コムギ(小麦)よりも低温や乾燥に強いため、ライ麦と共に小麦の生産が困難な地方において多く栽培されています。沖縄ではかつて、本島中部や北部、宮古、八重山で栽培されていました。コメやイモに次ぐ食糧とされ、麦ごはんや粥にされたほか、はったい粉に加工されたり、味噌や醤油、酒の原料にされたりと幅広く活用されました。はったい粉はオオムギを焙煎してから粉にひいたもので、餅の材料となったり、黒砂糖と湯を混ぜて「ユーヌク」を作り病人食や間食として食べられたりしていました。昨今の健康ブーム・生活習慣病予防の動きから、コメや小麦などの一般的な主食とは違い、健康食品としての需要も増えています。また、大麦が実をつける前の「若葉」は、生活習慣病予防に抜群の効果を発揮することが分かり、"青汁"として普及しはじめたことでも大麦の作地面積が増える理由にもなっています。こういった青汁の原料として栽培される麦に関しては、穀物としての統計には入らないので、発表されている数字よりもはるかに多くの農地があることが予想されます。ビールの原料として使われることが多く、現在では沖縄でも地ビールの素材として使われています。

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