ルクジュー
大分類 | 3章 医食同源の知恵 |
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中分類 | 調理法(保存食・その他) |
解説 | 島豆腐を適当な大きさに切り、屋外で天日干しをして乾燥・発酵させることで作られます。切った豆腐は塩水にくぐらせたり、乾燥途中に塩をまぶしたりと作り方がいくつか伝わっています。3~4日、天候や湿度を見ながら乾燥させると小さくなり、独特の香りがします。これを焼いたり、薄く切って揚げたりして食べます。 「六十」や「六条」と表記されます。ルクジューを2枚重ねると「百二十」の意味に通じ、ヤマモモ(モモ=百)と同様に長寿の縁起物とされ、首里などの一部の地域や家庭でお祝いの料理としてもふるまわれていたようです。かつて尚順男爵家(松山御殿)でも食され、作り方と食べ方によりイタミロクジュウとロクジュウ(干しロクジュウ揚げとも)とに区別されていたことが知られています。 また、違う方法で作ると、紅型(沖縄の伝統的な染織の技法および工芸品)の型彫りの下敷きのために使われる道具になります。 |