ルクジュー

写真提供先:(一財)沖縄美ら島財団

トーカチ

大分類5章 行事と食
中分類風俗習慣(人生儀礼)
解説88歳の米寿のお祝いを「トーカチ(斗掻)」といい、旧暦8月8日に行うのが慣わしでした。米を大きなたらいに入れて山盛りにし、青竹で作った斗掻(米を平らにならすための棒)を立て、祝い客に「ルクジュウ(六十)」2枚とともに配られました。ここでのルクジュウとは薄揚げ豆腐のことで、1枚に60歳の意味がこめられていて、2枚あわせて120歳、つまり長寿を意味を表しています。
首里では赤ごはん、大煮、盛り菓子を出していたようです。
中部では村落をあげてお祝いされ、道行く人や見知らぬ人でも長寿にあやかりたいと言って立ち寄っていました。料理は赤飯(アカメー)、豚肉汁、厚揚げ豆腐、コンブ巻、テンプラ、カマボコ、クーブイリチー、和え物、中身の吸物などをお膳いっぱいにのせ、客にルクジューを2枚と粉菓子(クーグヮーシ。らくがん)が盃とともに手渡されていたようです。

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