写真提供先:安次富順子

冊封使饗応料理

名称かなさくほうしきょうおうりょうり
大分類4章 おたのしみとおもてなし
中分類記録の中の食事
解説琉球王国時代、国王の代替わりに際して、先王の追悼(諭祭)および新国王の承認・即位(冊封)の儀式を執り行うために、中国皇帝の使者である冊封使が来琉しました。
首里王府は大宴(七宴)を催して冊封使一行を歓待し、料理を振る舞いました。この饗応料理は大部分が中国料理でした。現在確認されている1808年の尚灝王・1866年の尚泰王の冊封時の記録によって、中国の清の時代の宴席料理「満漢全席」の形式を取り入れたものだったと推察されています。役職に応じて献立内容・食材は異なりますが、勅使(正副使)への料理は五段で構成され、各段に4品の主菜、点心、湯(スープ)が供されました。食材は、中国でも珍重される燕の巣・フカヒレ・ナマコ・アワビや、鹿肉・鹿のアキレス腱などの高級食材、地元の水亀、海馬(ジュゴン)、シャコ貝、豚足・豚の中身(胃)なども使われました。

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