酒甕

写真提供先:那覇市立壷屋焼物博物館

泡盛の甕

名称かなあわもり・アワモリ
大分類4章 おたのしみとおもてなし
中分類食器(貯める)
解説泡盛は米を原料とし、黒麹菌によって発酵させた沖縄独特の蒸留酒です。史料などから、酒造技術自体は遅くとも16世紀以前にタイから伝わったとみられています。泡盛の甕が古くから「南蛮甕」と呼ばれるのもそのせいかもしれません。南蛮甕は大きく二つに分かれます。一つは運搬用の甕。もう一つは「古酒(クース)」を作る貯蔵用の甕です。どちらも釉薬が掛かっていない焼締陶器です。通気性などの面で泡盛に最適とされます。運搬用の甕は、琉球王国時代の琉球使節(徳川将軍家へ派遣された外交使節)が江戸まで泡盛を運ぶのに活躍しました。大型の甕の間に詰めたとされる細長い酒甕「鬼の腕(ウニヌティー、七合タワカサー)」はユニークな形状から珍重され、花器などに転用されたとされます。また明治以降、日本全国で泡盛ブームが起こると壺屋の焼締陶器は運搬器としても活躍しました。

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