喜名焼水甕

写真提供先:那覇市立壷屋焼物博物館

名称かなかめ・カメ
大分類4章 おたのしみとおもてなし
中分類食器(貯める)
解説貯蔵器(コンテナ)としての機能を持つ陶器はアラヤチ(荒焼)と呼ばれます。ジョウヤチ(上焼)と呼ばれる秞薬を施した陶器と異なり、釉薬を掛けない焼締陶器です(ただし水漏れ防止・堅牢度向上のために泥釉と呼ばれる素朴な釉薬を掛けることがあります)。焼締陶器がいつ頃から沖縄で作られるようになったかはっきりしません。琉球では13世紀頃から交易による輸入陶器を使われていたとみられ、16世紀頃までには読谷村地域の喜名焼などの焼締陶器の製作が開始されたようです。甕の種類としては、高さ60㎝以上ある耳付の味噌甕や、肩の部分に波文様や突帯(とったい 胴部を回る凸型の帯状部分)を持つ口の広い水甕、ほかにも豆甕、酒甕などがあります。用途により形状が異なるとされますが、実際には多目的に使われた甕も多かったと考えられます。

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