写真提供先:(一財)沖縄美ら島財団

名称かなしお
方言名マース
大分類2章 食べてきたもの
中分類食材(油脂類・砂糖・調味料)
解説塩は調理や味付けに使う基本的な調味料であり、食品の加工や保存・貯蔵にも不可欠とされ幅広く使われてきました。古くは海水を焚いて塩をとる直煮法で、産地は主に燃料として使う木材が入手しやすい国頭地方でした。その後、17世紀末に海水をサンゴ礁や砂浜で蒸発させ、鹹水(かんすい)をとる方法が薩摩から伝わり、泊などで行われました。1905年(明治38)に塩の専売制度が施行されると塩の自由製造が禁止されましたが、1997年(平成9)に塩の専売制度が廃止され、塩の製造業が拡大しました。また、儀礼にも用いられ、子どもが誕生したときの儀礼などで、お祝いとして塩を包んで渡したり、その祝い金を「マースデー(塩代)」などと称して贈る地域もあります。

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