写真提供先:(一財)沖縄美ら島財団

コンブ

名称かなこんぶ
方言名クーブ
大分類2章 食べてきたもの
中分類食材(藻類)
解説褐藻類コンブ科に属する3~4年生の海藻。種類が多く、また干し方や加工方法によっても名称が異なります。沖縄で多く利用される「長昆布(ナガコンブ)」は北海道の釧路、根室地方の太平洋沿岸、貝殻島、歯舞諸島、国後島、択捉島の周辺に分布していて、だしをとるためではなく主に煮物や汁物の具材、惣菜に使われます。
コンブには様々な栄養素が含まれており、水溶性食物繊維、アルギン酸とフコイダンには脂質の吸収を抑えてコレステロールや中性脂肪をたまりにくくする作用や、腸内環境を整えて免疫力を上げる作用が期待できます。また色素成分のフコキサンチンは抗肥満作用・抗糖尿病作用があること、うまみ成分のグルタミン酸は「おいしい」と感じることで料理の塩分濃度を下げ減塩につながること、胃にも作用して胃もたれや過食を防ぐこともわかっています。
昆布は沖縄では産出しませんが、消費量は日本の中でトップクラスです。その歴史的な背景には、18世紀ごろから対中国貿易の商品としてコンブの重要性が増し、いわゆる「昆布ロード」という流通ルートを通して琉球へ大量に運ばれました。それに伴い、琉球において民間の需要も増大したと考えられています。

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