ホウロクイチゴ

写真提供元:沖縄県農業研究センター

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イチゴ類

名称かないちごるい
大分類2章 食べてきたもの
中分類食材(果実類)
解説県内に自生するイチゴ類として、下記の4種類は方言名に「イチョビ」または「イチュビ」とされています。現在の栽培種であるオランダイチゴは1800年代に栽培が開始されましたが、それ以前にイチゴに関する記録が琉球王国時代の文献資料から確認できます。例えば『琉球神道記』に記載されている「筀イチゴ」や、『混効験集』の「覆盆子イチョビ」がありますが下記①~④のどれかに相当するかは明確ではなく、そのうちのどれかと考えられます。

①リュウキュウイチゴ(イチョビ)
山地や原野に生育する低木。果実は4~6月に橙黄色に熟し、甘みがあり生食できます。その他、ジャム、ゼリー、リキュールの材料となります。屋久島、種子島以南の南西諸島に広く分布し、山地や低地の日当たりのいい林縁地に自生します。

②リュウキュウバライチゴ(サングヮチイチュビ、ナスイチュビ、モーイチュビ)
本州、四国・九州以南、与那国島を除く沖縄各島に分布する、樹高約1mの落葉低木。低地から山地の日当たりのいい場所に自生します。果実は3~5月ごろに結実し、球形で赤く熟します。甘みがやや強いのが特徴です。

③ホウロクイチゴ(イチュビ ウフバーイチュビ)
原野、林縁に生える半つる性の常緑低木。茎はつる状に長く伸び、土に接したところから根を出し、新個体をつくります。花は白色で約2cm、果実は赤く熟して美味。和名は果実の中が空洞で逆さにすると、ほうろく鍋に似ていることから名付けられました。

④ナワシロイチゴ(イチョビ)
日本各地に分布する、つる性の落葉小低木です。山野の日当たりのいい場所や、畑のあぜ道など低地に生えます。果実は球形で、4~5月ごろに結実し、赤く熟します。

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