写真提供先:沖縄県流通加工推進課

ニシヨモギ

名称かなにしよもぎ
方言名フーチバー
大分類2章 食べてきたもの
中分類食材(野菜・香草・キノコ類)
解説本州(関東以西)から沖縄に分布し、日当たりのよい路傍や草地に見られる多年草です。多種多様な系統があり、葉が大きめで、切れ込みの少ない系統が主に栽培されています。沖縄の方言で、「フーチ(病気)」を治す「バー(葉)」という意味で呼ばれているように、薬草として幅広く家庭で利用されてきました。調理法として、ジューシーや汁物の具材にされるほか、薬味や餅、菓子類にも使い、クロロフィル(葉緑素)が多いため着色用にも用いられます。独特の香り成分シネオールやセキテルペンによりさわやかな香りがあり、肉汁や魚汁、山羊汁の臭み消しや薬味にもなりますが、この成分にはせきや鼻水を緩和し、ホルモン調整効果があるとされます。胃腸の働きを助け、食欲不振を改善して、血行促進、鎮痛作用、気管支炎や貧血の改善、美肌効果など様々な効果があるといわれます。調理する際には、アクが強いためアク抜きをするとおいしく食べることができます。

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