©Hiroki Oda Museum of art

吾妻橋風景

作品名(ヨミ)アヅマバシフウケイ
制作者織田 廣喜
制作年1984
技法・素材油彩・画布
H60.70
W72.70
画面中央下に署名「HIROKI/ODA」
解説東京都墨田区の隅田川に架かる「吾妻橋」を描いた作品。画面左は人力車に乗っている女性や法被を着た男性たちといった人々の様子を描き、右側には広い隅田川と屋形船が描かれ、吾妻橋近辺から見た賑わいや風情を描写し且つ緩急の効いた配置となっている。画面左側の一際目を引く赤い太陽のようなマークは、当時のアサヒビールの工場・ビヤホールだと考えられる。工場は既に撤去され、現在はアサヒビールタワーと、金の炎をイメージした屋上モニュメントが印象的なスーパードライホールが建設されている。1989年に現行のビルが建立されたため、1984年に描かれたこの作品は今は無きアサヒビールの旧工場をリアルタイムで見て描いたものと考えられ、織田の眼に映る浅草風景の美を追体験することが出来る。1980年代には国内にて「浅草」をテーマとする個展が複数回開かれたこともあり、織田による浅草周辺の風景を描いた作品が数多く存在している。

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