尾上菊五郎の児雷也

法量(幅)㎜504
法量(高さ)㎜358
公開解説 五代目尾上菊五郎演じる盗賊・児雷也は、江戸時代後期によく読まれていた合巻「児雷也豪傑譚」の主人公である。モデルとなっているのは中国の説話集「諧史」に出てくる盗賊で、「我来也」と壁に書き残したことから「自来也」と名付けられ、いつのころからか「児雷也」と改められたという。歌舞伎化された作品としては、嘉永5年(1852)に河竹黙阿弥が先行する作品を脚色した「児雷也豪傑譚話」が著名である。八代目市川団十郎が演じる児雷也は好評を博し、安政2年(1855)には続編として「児雷也後編譚話」が上演された。
 児雷也は、実はお家再興を期す肥後の公達・尾形周馬で、父の仇である月影家を狙ううちに妖高山の仙素道人から蝦蟇の妖術を伝授され、義賊として活躍する。師の仇の大蛇を退治しようとするところへ、盗賊・夜叉五郎と高砂由美之助があらわれて三すくみとなる「藤橋のだんまり」の場面が有名である。

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