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正倉院御物模写屏風

法量(幅)㎜558
法量(高さ)㎜1370
解説正倉院御物を模写した屏風。作者や正確な年代は不明。極めて写実的であり、いくつかの宝物の描き方は「東大寺正倉院御物図絵」(在原左仲写、紀延寅旧蔵、国立国会図書館所蔵)や「正倉院御寶物之図」(紀延寅写、早稲田大学図書館所蔵)と非常によく似ている。紀延寅は天保期の正倉院開封に関わった人物であり、本資料も天保期以降の模写と思われる。昭和34年(1959)に開催された当館の落成記念展覧会に出陳された資料のひとつで、國學院大學教授・樋口清之より寄贈された。“郷土と他地域とを比較し、郷土を通じて日本や世界を理解する”、という樋口の博物館に対する思想を物語る資料である。

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