戊申会記録

法量（幅）㎜	160
法量（高さ）㎜	239
和暦	明治41年
西暦	1908
主な材質	紙
解説	商工業者の子弟らによって明治41年（1908）2月に結成された野田戊申会の記録。結成当時の会則や、結成の主旨文、総会や臨時の会合の内容などが記されている。発会当初は「会員相互ノ交誼ヲ懇クスル」ための会であったが、後に「おはなし会」の開催などを行うようになり、大正10年（1921）6月に設立した野田戊申会簡易図書館は、野田における図書館活動のさきがけとなった。財団法人興風会図書館（現・野田市立興風図書館）の館長を務め郷土史家でもあった佐藤眞より寄贈された。

人物名（ヨミ）	サトウマコト
生年（西暦）	1907
生年（和暦）	明治40年
没年（西暦）	1991
没年（和暦）	平成03年
略歴・解説	野田の郷土史家。宮城県仙台市生まれ。法政大学予科を卒業後、東北帝国大学付属図書館雇を経て、昭和5年（1930）から18年まで北海道函館の市立函館図書館で司書として勤めた。このとき、函館の図書館界を自ら築き上げた館長・岡田健蔵の下で地域資料の調査など幅広い業務に携わった。その後、昭和18年に野田の財団法人興風会の図書館部主任として着任すると、昭和23年の野田地方文化団体協議会（文協）発足と、それに続く博物館建設運動に大きく関わり、昭和34年の野田市郷土博物館開館に貢献した。そのほか、興風会図書館在任中より野田の郷土史の調査・研究を進め郷土資料の収集や論考執筆などを行っている。図書館長退任後は、野田市史編さん事業や、市民団体「野田地方史懇話会」設立に携わるなど、晩年まで野田の文化活動に大きな足跡をのこした。昭和53年には社会教育活動への貢献に対して勲五等・瑞宝章を授与された。主要著作として『野田郷土史』（歴史図書社、1980年）などがある。

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