山本 正道

人物名(ヨミ)やまもと まさみち
出身地京都府
生年月日(西暦)1941

略歴・解説

山本 正道(やまもと まさみち)は風景と人物などを一体化させた「風景彫刻」で注目された。風景画というものは古くからあるが、風景彫刻は新しく、現代の具象彫刻が切り開いた新しい空間表現の世界と言われる。イタリア・アメリカ留学を経て、独自の世界観を構築していった。風景彫刻の初出は、「紙芝居」(1969年)であり、翌年「ローマの松」が制作されている。「紙芝居」は、下宿の窓から見下ろした街角の広場の人形芝居の光景がモチーフだというが、人形芝居が紙芝居に変容したように、ローマの子どもたちに日本の子どものイメージが重なっている。イタリアから帰国後4年、「オリーヴの樹」(1973年〉などの小品を経て、第39回新制作展に出品されたのが「追憶」(1975年)であり、その他一連の本格的な風景彫刻が相次いで制作された。これらの山本正道の作品は彫刻界の注目を集め、「追憶」は平櫛田中賞、「秋」は中原悌二郎賞優秀賞を受賞した。

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