図1-53 西光寺 木造阿弥陀如来坐像

西光寺 木造阿弥陀如来坐像

公開解説頭部が大きく体躯が厚い堂々とした像である。肉髻が低く、衲衣が大きく、やや猫背の姿勢など基本的には鎌倉時代後期の慶派の様式に則っているものであるが、面相が長くなり、表情がやや暗くなる点が体躯の様式との年代の齟齬を思わせる。右膝頭にみえる松葉状の衣文線表現は鎌倉時代以来、慶派の作品にみられるものである。作者は京都・七条仏所につながる仏師であると思われる。(像高105.1㎝)
巻次各論 第2巻

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