『白磁アールデコ女性像付フロアランプ』の画像

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白磁アールデコ女性像付フロアランプ

タイトル(よみ)はくじあーるでこじょせいぞうつきふろあらんぷ
作家ローゼンタール Rosenthal
窯名ローゼンタール
制作年1924年
寸法200.0×68.0×68.0cm
員数9
解説 ローゼンタールは比較的新しい窯ということもあり、ヨーロッパの磁器の伝統から自由な、現代的で斬新なデザインが特徴となっている。なかでも器は、装飾と形態の両面において、シンプルで抑制されており、機能性を重視した中にも創造性があふれている。各国の一流アーティストにデザインを依頼するスタジオラインというシステムでは、サルバドール・ダリをはじめ、ビヨルン・ヴィンブラド、ジャンニ・ベルサーチなど層々たる芸術家が顔をそろえている。
 ローゼンタールのアールデコ期の作品には、抽象化された線が使用されており、全体の形態や模様は丁寧で独創的な装飾の印象を与える。とりわけ人物像は、縦のラインが強調され、彫刻的で個性的な特性が顕著である。そしてそれらは1920年代から30年代を通して、さらに洗練されていった。
 本作品は、柄部分に二人の女性像が装飾されカサには絹が使用されたフロアランプである。背中合わせに腕を絡ませた二人の女性は磁器特有の冷たさと上品さが表現され、柄の直線的なラインと共にアールデコの作品として見事に成立している。本作品の抽象化された線で構成された形態は、ローゼンタールのアールデコの作品としても見応えがある。

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