蝦夷福山城下山水図

蝦夷福山城下山水図

資料名(ヨミ)エゾフクヤマジョウカサンスイズ
解説[書き下し文]
越舫檣を肥やし碧津に簇し、家家宴樂にして貧を知らず
銀刀もて細かく割く金鱗の鱠、玉碗傾け来たりて琥珀醇し
島上別に開く仙境の道、花間或いは訪ぬ武陵の人
杯盤に更に喜ぶ醇朴の存るを、海外に初めて看る太古の春 適山画し併びに題す

[訳]
越の船が帆をゆったりと、青々とした渡し場にやどる。家々はどこも安楽なくらしで貧乏を感じない。銀色の刀で金色の鱗の魚を小さく切りなますにし、玉の碗をかたむけるうちに美酒の味も濃厚である。陸地には、俗気のない仙世界への道も通じており、桃花の中を武陵の人は、訪ねるのであろう。大皿に盛られる食物に、素直で飾らない気風が残っていることを、さらに嬉しく思う。国の外で、遠い昔の春を見たのである。

※「越」「武陵人」などから、陶潜「桃花源記」を典故としています。松前城下を桃源郷になぞらえたものでしょう。
大分類美術
中分類絵画
小分類日本画
作者熊坂 適山 クマサカ テキザン
技法紙本着色
形状画幅
材質紙本
利用条件CC BY 4.0
資料ID221

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