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渋川の花踊り

解説「渋川の花踊り」は、渋川の伊砂砂神社で毎年9月13日の灯明祭の際に奉納される踊りです。伊砂々神社が建立された応仁2年(1468)の翌年に行われた雨乞いに対するお礼踊りが起源とされています。花踊りは、明治時代までは雨乞いの御礼踊りとして踊られてきましたが、大正時代に入って、その踊りを継承していくために、現在のように恒例行事として毎年踊るようになったと言われています。
シンボウウチ・太鼓打ち・側踊り・歌い手で構成され、側踊りが太鼓打ちを囃す花踊りは、滋賀県内に多く分布する風流踊りである「太鼓踊り」のひとつでもあります。また、太鼓踊りの中でも、「花踊り(花の踊り)」などの名前で伝承されていた踊りは、歌詞の豊富な多くの曲があることが特徴ですが、渋川の花踊りも全18曲の踊り歌を持ちます。
花笠を被った華々しい衣装は、雨乞いへの御礼の意味を込めたハレの踊りであるという伝承があり、雨乞いを願う際は、笹などを採り物として踊るとされています。花踊りが、雨を乞う踊りではなく、雨乞いの御礼踊りとされるのは、このためです。

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