銅印【市指定文化財】

所蔵草津市
解説中畑遺跡(草津市矢倉・西矢倉・草津町)出土・平安時代

印の形状や出土した土坑から共に見つかった土器を元に、平安時代中頃以前のものと考えられています。青銅製で、つまみの部分には穴が空いており、印面は方形で周囲に線の囲いがあります。印面の一文字は、同時代の文字資料等と照合して、「永」という字である可能性が高いと考えられます。
印が1字であり、また、『類聚三代格』所引の太政官符に規定された私印(豪族等が個人的に作成した印)の企画にも合致することから、私印として製作されたものと判断されています。

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