(資料群)福家A家 資料(1)

資料群・作家名(ヨミ)ふけAけしりょう(1)

略歴・解説

1は、それぞれの扇に五言絶句が6篇貼り込まれている六曲屏風一隻である。落款・印章から柴野栗山の書と考えられるが、その詩文は栗山堂詩集には収録されていない。
また「紙チョッキ」(6)や「赤たすき」(7)は、戦時下の生活を物語る資料である。「赤たすき」は、寄贈者の兄が実際に召集された際に、着用したものである。肥料袋をミシンで縫って仕上げられた「紙チョッキ」は、物資不足の時勢を反映し、その中での防寒着としての工夫が見られる資料である。
漢詩書屏風(右第一扇より)
「弄石臨谿野 尋花遶看行/時々聞鳥語 處處是泉聲」
「月落江路黒 前邨人語稀/幾家深樹裏 點火夜漁帰」
「又久未得意 行々且低眉/素琴弾復弾 会有知音知」
「蒼々竹林寺 杳々鐘聲晩/荷笠帯斜陽 青山獨坎遠」
「冷々七絃上 静聴松風寒/古調雖自愛 今人多不弾」
「薬径深紅蘚 山窓満翠微/羨君花下酔 胡蝶夢中飛」
(香川県歴史博物館『収蔵資料目録 平成10年度』より、一部修正し転載)

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