(作家)和泉家 資料

資料群・作家名(ヨミ)いずみけしりょう

略歴・解説

細川林谷(1780~1843)は寒川郡石田村(現大川郡寒川町)に生まれ、頼山陽や田能村竹田ら当時の文人たちと親交を結び、篆刻家として全国的に知られた人物である。本画像の来歴は不明だが、少なくとも戦前には和泉家に所蔵されていたもので、その落款から、林谷が描いた自画像を「茗渓」が模写し、それをさらに「桂鳳」が写したものと考えられる。「茗渓」は、高松藩留守居寄合を務め山水・花鳥画を多く描いた戸塚茗渓(1809頃~54)と思われるが、「桂鳳」については不明である。茗渓が模した林谷画像は林谷の遺稿『詩抄印譜』(版本)に掲載されており、本画像はその図様を忠実に写している。
(香川県教育委員会『歴史博物館整備に伴う収蔵資料目録 平成5・6年度』より、一部修正し転載)

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