牧口墳墓出土幾何文大甕【加賀古陶 幾何文大甕】

資料名(ヨミ)マキグチフンボシュツドキカモンオオガメ(カガコトウキカモンオオガメ)
資料番号KA-8-1
大分類考古
中分類中世
所蔵館小松市立博物館
収集地石川県小松市牧口町
公開解説牧口町の墳墓からの出土の甕で、中に火葬骨が入っていた。器高に対しての胴部の張り出しが大きいため、全体にずんぐりした印象を受ける。口縁部は縁帯を上下に引き出す典型的なN字状をしている。色調は灰色で肩部には12個で一周する幾何文の押印が見られる。湯上町のユノカミダニ窯から同一の押印が出土していてこの窯で焼かれた製品と判明している。この甕には14枚の土師器の皿が内蔵されていて、その年代が13世紀末から14世紀前半に比定されているので、この加賀古陶の大甕は14世紀前半頃のものと考えられている。『小松市指定有形文化財』(57号:S.62.11.3指定)
遺跡概要口径48~49cm 胴径73cm 底径18cm 高さ69cm。昭和35年当時、土地改良事務所が不在地主の土地を調査していた。山口政治名義の山の延長が不在地主だったためここから出た甕棺の寄贈者を山口政治とした。しかし実際は本田家の墓より出たもので棺の中に入っていた骨は本田家の墓に埋めた。35年当時山口様には書類が出ていなかったので平成8年に中村館長名の書類を出す。

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