歌川豊春

UTAGAWA Toyoharu
1735-1814

作家略歴

浮世絵師。豊後臼杵(現 大分県臼杵市)出身という説もある。本名は昌樹。俗称は但馬屋庄次郎のち新右衛門。号は一龍斎、潜龍斎など。鳥山石燕に入門。西洋銅版画を写して西洋画法の習得に努め、明和(1764-72)末から安永(1772-81)期に遠近法を用いた浮絵を多数描く。名所、外国風景、室内、歴史説話などに取材し、より正確な遠近法表現を用いて浮絵を改善、発展させ、のちの葛飾北斎や歌川広重らによる浮世絵風景版画大成の基礎を築いた。天明(1781-89)以後は肉筆画制作に専念し、極彩色による大画面の美人画など多くの優品を残す。門人に初代歌川豊国、歌川豊広らがあり、歌川派の創始者となる。

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