磯田湖龍斎

ISODA, Koryusai
生没年不詳

作家略歴

浮世絵師。本名は正勝。俗称は庄兵衛。西村重長の門人と伝えられるが不詳。明和年間（1764-72）には春広の名で鈴木春信風の美人画を描いたが、春信没後の安永年間（1772-81）には独自の様式を確立し、当時を代表する美人画の絵師として活躍した。1776年から初めての大判錦絵「雛形若菜の初模様」シリーズを刊行。吉原の遊女とその衣裳を描いた本シリーズは120点近くを数える人気作となった。晩年、法橋（僧位の第三位）に叙せられた後は、肉筆画を描いた。縦長の画面形式である柱絵を得意とし、春画や、春画ほどではないがやや際どい表現の「あぶな絵」にも多くの優品を残した。

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