歌川国貞

UTAGAWA, Kunisada
1786-1864

作家略歴

浮世絵師。歌川豊国に入門。俗称は庄蔵、のち肖造。号は五渡亭、一雄斎、香蝶楼など多数。1807年頃から合巻挿絵や錦絵を制作。幕末期最高の人気絵師として活躍。美人画では、当時の世相を反映した、庶民感覚にあふれた粋で凄艶な画風で「当世三十二相」「今風化粧鏡」などのシリーズを手掛けた。役者絵では、師である豊国の様式を継承しながら「大当狂言之内」と題した大判の役者大首絵など、力感、動感に富む清新な様式美を生み出した。生涯にわたって役者絵を手掛け、質量ともに第一人者であった。また、柳亭種彦の合巻『偐紫田舎源氏』の挿絵は、源氏物語ブームを巻き起こした。44年、三代豊国(自称では二代)を襲名、歌川派の主導権を握った。

この作家の作品一覧[全3件]

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