小林清親

KOBAYASHI, Kiyochika
1847-1915

作家略歴

浮世絵師。幼名は勝之助。江戸本所(現 東京都墨田区)に幕臣の子として生まれ、1862年、家督を継いで清親と名乗る。維新後は静岡に移住、74年に再上京。横浜に住むイギリス人画家ワーグマンに油彩を学んだとされる。76年、写真、洋画、日本画の表現を取り込み、光とその推移を取り入れた「光線画」による風景画を発表し、明治の浮世絵版画に新風を吹き込む。その後、自由民権運動の高まりによって活発になったジャーナリズムにも関心を持ち、81年、錦絵による社会を風刺した漫画、いわゆるポンチ絵の『清親放痴』を刊行。ほか、歴史画や戦争画など多彩な作品を残した。銅版画や石版画も学び、浮世絵から自画自刻の創作版画への橋渡しをしたと評価される。

この作家の作品一覧[全2件]

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