渓斎英泉

KEISAI, Eisen
1790-1848

作家略歴

浮世絵師。武家の出自で姓は池田、名は義信、茂義。号は无名翁など。初め、狩野白桂斎について絵を学び、後に菊川英山に入門。文化(1804-18)末頃から作画が見られ、初めは英山風の甘美な美人画を描くが、やがて初代豊国や国貞の凄艶な美人画に触発されて自己の様式を確立した。切れ長で目じりがつり上がった目、突き出した下唇が特徴的で、妖しく頽廃的な雰囲気を持つ美人画様式を創出し、人気を得た。ほかに、風景画、花鳥画、武者絵など様々な分野の作品を手掛けている。また、天保(1831-45)末頃から錦絵よりも、戯作や、浮世絵の考証書『无名翁随筆』(別名『続浮世絵類考』)などの随筆に力を入れた。

この作家の作品一覧[全3件]

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