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葉書(13日付にて依頼の帽子籠鈴木由右衛門様行4個、常陸国豊浦町小林義之介様行1個、未着に付、時節物にて大至急送付願)

時代区分近代
和暦明治37年6月20日
形態葉書
法量14×9
内容に関する情報粕壁町の麦稈真田・経木真田・麦稈帽子類卸商の野澤市十郎より、西金野井の蒸気船拠所あての葉書。高浜で水揚げされる帽子籠を送付したが、先方の鈴木由右衛門・小林義之介から荷物が到着していないと連絡があったので、至急荷物を送付してほしい、というもの。市域の麦わら帽子が、江戸川・利根川・霞ヶ浦で就航する蒸気船によって、北関東に流通していたことを示すもの。小林義之介は茨城県多賀郡豊浦町川尻の呉服太物商(大正11年大日本商工録)。

(文面の釈文)
拝呈、去る拾参日日附にて貴店に御依頼申上候帽子籠
造(詰か)、鈴木由右衛門様行四個高浜揚げ、及び常陸国豊浦町
小林義之介様行キ高浜揚げ壱個分は今を去る七日間を
経候得共も、到着不致候に付キ、度々右主人より催促にて
候か、貴店依頼の節時節柄にて候に付キ、大至急御送附下さ
れよと申込置き候へ共も、如何々なる都合にて甚だ延行に相成り
候哉、甚だ御手数なから御取調べ、大至急御返事下さ
れ度、御依頼申上候
資料ID45157

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