武蔵国崎玉郡新方領粕壁町村鑑帳

時代区分近世
和暦享保6年3月
形態竪帳
内容に関する情報江戸幕府に報告した粕壁町の概要書の写し。本史料によれば、当時の粕壁町の家数は825軒(内326軒が店借)、3409人、馬数79疋を数え、住民のなかには「木銭宿并商売」をする者がおり、月に六度の市が開かれ、日光道中の伝馬宿であると報告される。注目すべきは、展示箇所の舟運に関する記事で、粕壁には小高瀬荷船と小茶船が各1艘あるが、いずれも8月中旬から6月中旬に利根川(江戸川)の金野井河岸(現春日部市)から江戸まで運航し、町の裏に流れる古利根川では6月中旬から8月中旬まで下流の大吉村(現越谷市)の堰まで運航するとある。近世の舟運の実態を物語る史料である。
資料ID28386

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