略歴・解説
醤油業を営む順九郎の三男。東京高等商業学校を卒業し、家業を再興する。大正6年柏崎町会議員、同12年県会議員4期連続当選。昭和6年44歳で柏崎町長となる。在任中の著名な業績は「上水道」建設の推進とその解決である。飲水の良好な旧本町・港町・比角では反対が根強く、飲水の不良な旧本町南側・半田・枇杷島などでは賛成が多い。就任早々委員会を設置し、具体的検討に入る。水源調査の完了後、町会全員協議会では町民の負担金や時期早計などで意見が対立する。住民対話を進め昭和9年7月修正可決。新潟県庁内務部の認可を得て、その後1年余困難をのり越え、昭和13年5月待望の上水道が完成。その後、心身疲労のため町長を辞任し、翌年他界する。