内山 賢次

じんぶつ名(ヨミ)うちやま けんじ
生年月日(西暦)1889
生年月日(和暦)明治22年
没年月日(西暦)1971
没年月日(和暦)昭和46年

略歴・解説

農業を営む菊太郎の息子。家庭の事情で上京。枇杷島尋常高等小学校を中退し、11歳で内閣印刷局の給仕。向上心に燃え正則英語学校在学中、師の薫陶と努力で才能を開花させる。大正8年30歳前後から翻訳に打ち込む。ルソーの『エミール』、『人間不平等論』、ダーウィンの『種の起源』などを翻訳。シートンの動物記を生涯の仕事にしたのは、動物研究家の平岩米吉氏の勧めで、動物文学誌にその一部を訳載し、大好評を博したからである。シートンの作品蒐集に苦労し、昭和12年まだ注目されていなかった『シートン動物記』の一部を初めて紹介出版し、戦後、昭和28年には再びその全訳19巻を完結した。昭和32年には少年少女向けの動物記8巻をも刊行した。

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