オシラサマ(包頭衣)

オシラサマ(包頭衣型)

★資料名(よみ)おしらさま(ほうとういがた)
資料登録番号045366
資料種別実物
分類オシラサマ
材質・形状4体。芯木:木製(クワ)、頭部は仏の像容。
サイズ総高28.2~29.7cm、幅19.5~19.7cm
地域岩手県田野畑村
解説おしらさまは岩手県全域に分布する民間信仰のひとつで、家の守り神、養蚕(ようさん)の神、目の神などと伝えられます。多くは、クワ(桑)や竹などの棒状の御神体(ごしんたい)に衣をかぶせた姿をとり、その衣を頭にすっぽりとかぶったもの(包頭衣型)と、頭を出したもの(貫頭衣型)とに大別されます。
おしらさまは1月16日、3月16日、9月16日のいずれかを祭日とすることが多く、主に女性が祭祀(さいし)を執り行います。祭日にはオセンダクなどと呼ばれる布きれを着せるので、年を経るごとにおしらさまの胴は丸くふくらんでいきます。
このおしらさまは田野畑村沼袋の旧家で先代の月忌である旧暦の10月15日を拝み日とし、先祖供養の「カバカワ」(別称:まいりのほとけ)として祀(まつ)ってきたものです。当日夜には親類縁者60名ほどが参集し、精進料理で共同飲食しました。そして、おしらさまを腰や頭などに当てがい、痛みの平癒を祈念しました。

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