向鶴銅製目貫金具

資料登録番号105361
資料名(読み)むかいづるどうせいめぬきかなぐ
材質・形状FRP製
時代室町・戦国
寸法縦13㎜×横26㎜×厚3㎜
解説三戸南部(さんのへなんぶ)氏の拠点である聖寿寺館跡(しょうじゅじだてあと)から出土した遺物のレプリカです。南部氏を象徴する向鶴紋(むかいづるもん)があしらわれた刀装具(とうそうぐ)であり、向鶴紋をともなう南部氏関係資料としては、現時点で確認されている中で最古のものです。南部氏が向鶴紋を家紋にすえた理由については、2つの物語が伝承されています。1つは、南部家の祖である光行(みつゆき)が、源頼朝(みなもとのよりとも)にしたがって狩におもむいたときに、飛来した二羽の鶴を殺さずに射ち落とし、頼朝から賞讃されたことにちなむというもの。もう1つは、ライバルである安東(あんどう)氏との戦(いくさ)のさなか、夜明けの空に二羽の鶴が現れ、九つの星が空から降ってくるという夢を見て勝利をおさめたことを記念したというものです。

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